なぜ、『ユニバーサル アラウンド ザ ワールド』 でガットを張るのか

当店ではメイン(縦ガット)の最後がボトム(フレーム下部)で終わるラケット(ほとんどのラケットがそう)の場合は、『ユニバーサル アラウンド ザ ワールド(以下uatw)』で張り上げています。その理由としては大きく2つあります。
1.フレーム上半分のガットの消耗を避けたいから
ガットを張る際、ガットは張りの作業が終わるまでの間、狭いストリングホールを出たり入ったり、またガット同士の摩擦にさらされたりし続けるわけです。
そして、クロス(横ガット)を下から上に張り上げると、下から上へ向かっていく間に、ほんの少しずつですが、クロスガットは消耗していっています。また、フレーム上部のメイン(縦ガット)も消耗します。そうすると、少しはガットが切れやすくなる可能性があります。
一方でフレームの下部には、ボールに近づきすぎてしまった場合以外はそんなに当たらないし、いわゆる『角切れ』の多くはフレームの上端部で起こります。
だから上から下に張っていって、消耗したガットでクロスを張っても、メインの下半分が多少消耗していたとしても、それほど問題ないだろうと考えるわけです。
2.フレームの変形を抑えたいから
ラケットのフレームを過度に変形させてしまうと、ラケット本来の性能を引き出せない+フレームの寿命が縮む可能性があります。
主なメーカーが推奨しているのは、2本張りでクロスを上から下に張る方法です。下から上に張った方がフレームへのダメージが多いのだそうです。“上から下に張ると力がスロートの方に受け流せて、下から上に張ると力の逃げ場がないから”というのがよく言われますが、当店では以下のように考えています。
まず、メイン(縦ガット)を張り始めていくと、フレームは縦方向に縮んでいき、横方向に膨らんでいくこととなります。それをクロス(横ガット)を張っていくことで元の形状に戻していくわけです。
もし、クロスを下から上へ張っていくとしたら、フレームの上部は長い時間横に膨らんだ状態にさらされることになります。しかもフレームの上部は下部に比べて剛性が低いです。なぜなら、フレームの下部にはスロートがある分、剛性が高いからです。
それらの事情を踏まえると、剛性が低いフレーム上部を先に張り上げて、変形から早く戻してあげることができる uatw は理にかなった張り方ではないかと考えています。
【まとめ】
ラパンブランでは以上の理由で、uatw を基本の張り方に設定しておりますが、メインの終わりがフレームのトップで終わる場合は、普通の1本張りで張ります。どちらでも張れない場合は2本張りで、クロスを上から下に張っていきます。
なお、ソフトテニスラケットはシェアードホール(縦横共通のストリングホール)が多くのラケットにある関係上、uatw で張れない場合が多いので、2本張りで、クロスを上から下に張っていきます。
ちなみに、すべてのラケットを2本張りにしない理由は、テンションロスを少しでも避けたいという考えからです。結び目があるとどうしてもテンションロスしちゃいますからね。
            
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