テニストッププロのデータ(身長・体重・年齢・国籍)から考察する~10年前との比較編~
前回の記事でATPランキングTOP100(2025年6月23日付)に位置する選手の身長・体重・年齢・国籍を調べて表にまとめ、そこから何がわかるのかを考えていきました。今回はそのデータを基に、10年前や20年前のデータと比較して、懐かしさや時代の流れを感じつつ、どう変わってきたのか、または変わっていないのかを考えていきたいと思います。
【10年前のTOP100】
※データは2015年1月5日付のものです。赤字の選手は現在(2025年6月23日)もTOP100に入っています。
【考察】
・2015年1月5日付のTOP100の平均身長は187.1㎝、体重は81.8㎏、平均年齢は27.7歳です。10年後である2025年6月23日付のTOP100の平均身長は186.9cm、体重は79.5kg、平均年齢は26.3歳です。
・平均身長はこの10年でほぼ変わってないという結果になりました。正直私としては10年前よりも平均身長が高くなってて、より身体的に恵まれた選手が増えたと言いたかったのですが、そうでもなかったようです。20年前はどうだったのか気になるところですが、変わりないのかなぁ~。
・体重は10年前の方が平均2kg重いのですが、これに関しては、この表に載っていて10年後も現役の選手が赤字の選手以外にも多数いるのですが、その選手達のデータは現在のものですので、年取った分体重は重く出ています。これと同様に引退した選手においても、2015年当時の体重ではなくて、引退間際の体重である可能性が高いので、体重に関しては考慮しなくて良いでしょう。
・平均年齢は現在の方が1歳半ほど若いということで、現在はより若い選手が活躍しているということが言えるのではないでしょうか。
・当時のTOP10の平均年齢は28歳で、2025年6月(25.3歳)と比べると3歳ほど平均年齢が高いです。人間の肉体的ピークが24歳~25歳頃であることを考えると、年長者が相当頑張っていることが言えると思います。
・当時のTOP100の中で最年少の選手はボルナ・チョリッチ(18歳1か月、95位、クロアチア)です。
・当時のTOP100の中で10代の選手は、ボルナ・チョリッチ(18歳1か月、95位、クロアチア)とニック・キリオス(19歳8か月、50位、オーストラリア)です。
・当時のTOP100の中で最年長の選手はトミー・ハース(36歳9か月、75位、ドイツ)です。
・当時のTOP100の中では、スペイン人(12人)が最も多く名を連ねています。次いでフランス人(9人)、アルゼンチン人(6人)と続きます。まさにスペインテニス全盛の時代だったと言えるでしょう。スペイン人は言わずもがな、アルゼンチン人もクレーコートにめっぽう強いので、当時はクレーコーターがTOPを席巻していたと言えるかも知れません。一方でテニス大国であるはずのアメリカ人は5人しか入っておらず、辛酸をなめていた時代なのでした。
・当時のTOP100で最も身長が低いのはディエゴ・シュワルツマン(170㎝、60位、アルゼンチン)、とヴィクトー・エステリア・ブルゴス(170㎝、76位、ドミニカ共和国)です。中南米人って割と身長低めなのかな?ちなみに、西岡良仁選手(170㎝)によると、ディエゴ・シュワルツマンはすれ違った時自分より背が低かったということで、彼はサバを読んでいます。まぁ、キリ良く170にしたいよね。
・当時のTOP100で最も身長が高いのはイヴォ・カルロビッチ(211㎝、27位、クロアチア)です。当時のネット界隈では「カルロビッチ大先生」と呼ばれていました。
・当時のことを思い返すと、BIG4(ロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチ、アンディ・マレー)がまだまだ元気いっぱいで、グランドスラムタイトルはほとんどこの4人が独占していました。そして若手が全然活躍できていなくて、ジュニア時代に素晴らしい成績を残して期待された選手も、プロに入って相当苦労していた印象があります。ちなみに、2014年1月6日付・2013年1月7日付のTOP100には10代の選手が1人もいないという悲惨な状況になっています。
・錦織圭選手は当時全盛期を迎えていて、2014年の全米オープン準決勝でノバク・ジョコビッチを破り、その年のATPファイナルズではラウンドロビンを勝ち上がり準決勝に進みました。2015年にはATP500(バルセロナとワシントン)で2度の優勝、全豪オープンと全仏オープンでベスト8、2年連続でATPファイナルズに出場するなど輝かしい成績を収めています。彼は「日本人でも海外の選手と戦えるんだ!」ということを証明し、日本のテニスファンやテニス関係者におおいなる勇気と希望を与えてくれました。また元気な姿で活躍するところを見たいなぁ・・・
【おわりに】
今回は、現在と10年前を比較して考察するという内容でしたが、当時のことを思い出して懐かしんだだけで、特に何も新しい発見はなかったという結果に終わりました。
10年前からずっとトッププロのテニスを追い続けている人にとってはそれなりに楽しめたかも知れませんが、そんな人はほとんどいないと思いますので、「誰に向けての記事やねん」という仕上がりになっています。
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