【プロフィール】
名前：ニコラス・ヒルミー・キリオス
誕生日：1995年4月25日
国籍：オーストラリア
出身：オーストラリア、キャンベラ
身長：193ｃｍ
体重：85ｋｇ
利き手：右
バックハンド：両手
最高ランキング：13位
【生い立ち】
ニックは、ギリシャ人の父ジョージさんとマレーシア人の母ノラリアさんとの間に産まれました。母ノラリアさんはマレーシアの名家セラゴー・ロイヤルファミリーの出身です。クリストスさんという兄（弟）と、ハリマーさんという姉（弟）がいます。
ニックは6歳の時に母と一緒にテニスを始めました。同時にバスケットボールもプレーしていて、オーストラリアを代表する選手でした。14歳の時にテニスを集中し、16歳の時にはオーストラリアスポーツ協会から奨学金を得るほどまでになりました。
【ジュニア時代の成績】
全豪オープンジュニア シングルス 優勝
全仏オープンジュニア シングルス ベスト32
ウィンブルドンジュニア シングルス ベスト16、ダブルス 優勝
全米オープンジュニア シングルス ベスト8
【グランドスラムの成績】
全豪オープン シングルス ベスト8
全仏オープン シングルス ベスト32
ウィンブルドン シングルス ベスト8
全米オープン シングルス ベスト32
【テニスに関して】
230km/hを超える超高速サーブを主体とし、基本の枠にとらわれない型破りなテニスをします。トスはやや低めでクイックなモーションで放たれるので、相手にとってはスピードがより速く感じられます。特にセンターへのサーブを得意としています。またセカンドサーブでもファーストサーブと同じようなスピードでエースを狙いに行きます。その分ダブルフォルトも多いのですが、特に本人は気にしていない様子です。
フィジカルに関しては、ダッシュのスピードは速いのですが切り返しの動作が連続するとやや脆さを見せます。またスタミナがそんなに豊富なタイプではなく、ロングラリーやロングマッチを得意としていません。
ストロークに関して、フォアハンドはスピン量をスピードを両立させた攻撃的なショットで組み立てます。時折殴りつけるようなフラット系の超高速ショットを放ちます。精度は低いですがまさに一撃必殺です。バックハンドはスピン量が少なくフラット系のショットが主体です。バックハンドは明らかに彼のウィークポイントで、より精度の向上が求められます。
ネットプレーに関してはトリッキーなプレーを得意としています。股抜きハーフボレー、ジャンプしての股抜きボレーや背面ボレー、回転しながらのボレー、ダンクスマッシュなど色々な技を繰り出します。不必要にトリッキーなプレーをするせいで墓穴を掘ることもしばしばです。
【人物に関して】
見た目通りの破天荒なキャラで、『悪童』としばしば呼ばれることがあります。ジュニア時代からコートマナーの悪さで有名でした。15歳ぐらいまでは結構ぽっちゃりした体型で”ジャイアン”みたいな感じでしたが、そこから急激に身長が伸びてより威圧感が増しました。
ラケットを投げる、ネットを蹴る、試合を途中で投げ出す、相手や審判に対する暴言や放送禁止ジェスチャー、ネット上での過激な発言などで物議を醸します。しかし、ボールキッズやファンに対しては紳士的で、気さくにサインや写真撮影に応じるなど性根は”良いヤツ”なんでしょう。
ニック・キリオス・ファンデーションという自身の財団を設立し、恵まれない若者たちの支援を行っています。
【まとめ】
『ものすごく才能があるのにもったいない』とか『もっと真面目に練習すれば・・』などの声が上がることが多い選手ですが、この破天荒さがニックの魅力なのであって、真面目に練習していつも紳士的なニックになってしまったら面白くないような気がします。もちろんプロスポーツ選手として人の見本になるような行動をとるべきであるというのは否定しようがありませんが、こういう選手がプロスポーツ界に彩りを加えているというのも、また事実であると思います。重大な犯罪をしでかしたわけでもないですしね。そうなってしまったら最悪ですけど、今のところそんなことをするような人物だとは思えません。性根は良いヤツなんですよ★
【参考・引用】
ATP公式サイト
I1TF公式サイト
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