今回は並行陣対並行陣における狙いどころについて考えていきたいと思います。レディースダブルスだと時々この陣形になっているのを見かけます。トッププロの男子ダブルスでダブルス専門のペア同士が対戦した場合も、たまに見かけますね。
それでは下の画像をご覧ください★★※点線はロブとします。
始めはcの狙いどころについて見ていきましょう。
まず、bのサイドを抜くストレート、a・bの間を抜くセンター、aのサイドを抜くアングルショットがベースです。サイドとセンターは互いに補完し合う関係になっていて、サイドを意識させつつセンター、センターを意識させつつサイドと、相手の逆を突く展開が考えられます。
次に、ストレート・センター・クロスへのロブです。そもそもこの位置からロブを上げることが有効なシチュエーションはそんなに多くなく、相手が低い球を打ってきて前に詰めてきている時ぐらいでしょうか。また、この位置からのロブでは一撃で決まるということはないでしょうから、ロブの次に打つドロップボレーや強く打つボレーとの組み合わせを考えておくべきでしょう。相手がロブで返球する場合も考えられるので、自分がスマッシュやロブカットすることも想定しておきたいところです。こんなに考えることが多いならやめようかな・・・と思うかもしれませんが、ロブがあることで相手が前に突撃してくるのを防ぐことができますから、その気になれば使えるという状態にはしておきたいです。
最後に、ボディを突くショットですが、相手が前に詰めてきていて、サイドもセンターも狙いづらい時に有効です。接近戦になったらボディが有効と覚えておきましょう。ロブと同じようにボディショットがあると相手は前に詰めづらくなるという効果があります。ただ、ボディへのショットは相手を怪我させてしまう確率が高いショットです。ボディへ打ってポイントをとったら相手に謝ること、不必要に狙いすぎないことを気をつけておきたいです。
dについても同じような展開が考えられますが、ポジションがやや後ろになっているので不利な状況です。とにかく低めに打って相手の強打を防ぐことが大切です。相手があまりロブを打ってこない相手なら積極的に前へ詰めていくのが良いでしょう。前にいるcよりもややロブを打ちやすいポジションなので、ロブを有効活用して、相手の陣形を崩していけるといいですね。
以上のように考えていきましたが、皆さん自身が、どのような展開で決めていきたいか、相手が攻めてきた時にどのように守っていきたいかのイメージを抱いておくことが大切です。今回の記事が少しでもその助けになれば幸いです。
また、できるだけパターンを増やして相手に的を絞らせないようにするため、各ショットの精度は当然必要になってきます。
考えれば考える程テニスって奥が深いんだなと改めて思います。
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