インソールとテニスレッスンについてのインタビュー

今回は知り合いの雑誌記者である日名村 美佳(ひなむら みか)さんが瀬藤に執り行ってくださったインタビューを抜粋してお届けいたします。日名村さんは幼少期からテニスをプレーされていて、大学卒業後はテニスの経験を活かしてスポーツ関係の雑誌の記者をなさっています。日名村さんの真摯なインタビューと瀬藤のちょこっと空回りした回答をお楽しみください。
※日名村さんの発言を「日」瀬藤の発言を「瀬」と書き記します。
~2024年7月某日、兵庫県内某所にて~
日「今回はお忙しい中インタビューを快く受けてくださってありがとうございます。」
瀬「こちらこそこのような貴重な機会を頂きありがとうございます。インタビューを受けるのは中々ないことなので緊張しております。」
日「全然構えなくて結構ですよ。軽い気持ちで臨んでください。」
瀬「軽い気持ちでですか?」
日「そうです。軽い気持ちで。」
瀬「軽い気持ちで軽井沢に行くぐらいの感じでいいですか?」
日「早速ふざけてますねぇ。それでは始めていきましょう。まずは瀬藤さんの現在の活動について教えて頂けますか。」
瀬「はい。私は兵庫県西宮市でラパンブランというテニスショップを運営しております。また、テニスのレッスンも並行して行っております。」
日「ラパンブランさんではどんな商品やサービスを取り扱ってらっしゃいますか?」
瀬「テニス用品やソフトテニス用品全般、また一部のバドミントン用品を取り扱っています。当店ではガット張り上げがメインのサービスと言えます。他のテニスショップにはない特徴と言えば、インソールの成形を行っているところでしょうか。」
日「私自身、ラパンブランさんとの出会いはインソールでした。職業柄出歩くことや立ちっぱなしになることも多く、足の裏やふくらはぎが痛くて、何とかしたいと色々調べている時に貴店のHPを拝見しました。では、インソールの特徴を教えて頂けますか。」
瀬「当店はシダスさんのインソールを取り扱っています。最大の特徴は熱成形可能な素材で、お客様の足型を再現したインソールが手軽に作れるところです。」
日「足型に合っているとどんなところが良いのでしょうか?」
瀬「やはり、衝撃の緩和と効率の良い力の伝達だと考えています。そしてそれを可能にしている要素として、アーチ部分の硬さとしなりの絶妙なバランスも大切になっています。」
日「なるほど。硬さとしなりのバランスが大事なのですね?」
瀬「はい。柔らかすぎるとアーチの保護にならないし、力が上手く伝達しにくいです。一方硬すぎると長時間の使用で疲労がたまりやすくなります。硬いけど適度にしなる、これが大事なんです。」
日「ご説明頂いた通り、シダスさんのインソールをつけているとインソールがしなって跳ね返してくれるような感覚があって、とても安心感があります。」
~しばらくインソール談議が続きますがカットします~
日「ところで、瀬藤さんはテニスのレッスンもされているとのことで、レッスンのことについても伺いたいのですが。」
瀬「それ聞いちゃいます?」
日「もちろん聞きますよ!以前もレッスンについて取材させて頂きましたが、『緊張する、やりにくい』っておっしゃってましたね。」
瀬「だって日名村さんは幼少期からずっとスクールに通い続けてて目が肥えてるし、なんせ僕より上手いもん・・・」
日「そんなの全然関係ないですよ。上手ければ良いコーチというわけではないでしょ?」
瀬「僕もそう思いたいのですが・・・僕より上手いことは否定しないんですね?」
日「そうやって卑屈になるのは良くないですよ!」
~なかなか始まらなかったのでカット~
日「瀬藤さんがテニスのレッスンで大切にされていることは何ですか?」
瀬「そうですね。やはりお客様に楽しんで頂くことが一番です。皆さん忙しい日々の合間を縫って来てくださっているわけですから。後は、当たり前ですが早く上達して頂くことです。我流でやって試行錯誤して上達も素晴らしいのですが、コーチに習っているので『なるべく回り道しないように最短で』を心がけています。難しいですけどね。」
日「楽しんで上達する、それが理想ですよね。では、テニスのレッスンをする上で難しい所って何でしょうか。」
瀬「はい。特にグループレッスンでのことですが、同じレベルのクラスであってもお客様それぞれ年齢や体格、今までの運動経験が違っているので、レッスンのレベルをどこを基準にしていくか、どうやって皆さんに満足して頂ける内容にしていくかを日々悩んでいます。」
日「もう少し具体的に掘り下げてみるとどうでしょうか。」
瀬「例えば、フォアハンドボレーでは手首の背屈や橈屈、肩の内転・水平内転や伸展、肩甲骨の外転等の動作スキルや可動性が前提として必要となってくるのですが、皆さんが現時点で獲得しているスキルや可動性は全然違うわけです。」
日「はい。」
瀬「そしてこれらのスキルや可動性が一部または全部が不十分で、それでも何とかして返球してプレーを成立させないといけないので、結果として体幹の回旋や、手首の回内や掌屈、肘の屈曲・伸展等が代償動作というかたちで使われてしまうのです。」
日「ボレーをする時にそんなことを考えたことはないですけど、分解してみると細かいのですね。」
瀬「そうなんです。子供の場合は、テニスの技術練習を通して必要な動作スキルや可動性を同時に獲得していく側面があり、それでも足りなければ他のスポーツの練習から取り入れたりするのですが、大人の場合は今までの運動経験で動作の癖がすでについてしまっていますので、修正するのは簡単ではないです。その中でどうやってお客様一人ひとりと向き合って指導していくのかが悩みどころです。ボレーでも指導は難しいですが、サーブは動作がさらに複雑になるので、指導はすごく難しいです。」
日「瀬藤さんのおっしゃることをまとめると、技術練習をする上で前提となる動作スキルや可動性があるけれども、生徒さんが現時点で持っているものはそれぞれ違う。でもどこかに基準をおいて指導しないといけない所が難しい。そういうことでしょうか。」
瀬「そうです。もちろんこれはほんの一例ですけれども。」
日「わかりました。その難しさを克服する手立てはあるのでしょうか。」
瀬「今のところは動作スキルや可動性を獲得するエクササイズをレッスン内で少しずつ紹介しています。それをお家でやってみてくださいということで。効果がでるまでの時間は一人ひとり差があるでしょうが、継続すれば必ず上達すると確信しています。」
日「それは心強いですね。ところで、瀬藤さんはソフトテニスのレッスンもされてますが、両立できるものなのでしょうか?」
瀬「ソフトテニスをする時はソフトテニスをする時の感覚があります。特にバックハンドストロークやバックハンドボレーはグリップやインパクトする面が硬式と違いますが、別の感覚で使い分けています。」
日「ごちゃごちゃにならないところがすごいですね。」
瀬「いや、単なる器用貧乏ですよ。ははは・・・」
日「またそんなこと言って。」
瀬「真面目な話をすると、原理を理解することがまず大切で、後は身体が思い通りに動かせられれば両立できます。」
日「では、硬式テニスとソフトテニスの一番の違いとは何でしょうか。」
瀬「何といっても、『ボールが軽くて柔らかい所』です。よってボールを飛ばしていくためには硬式テニスよりもよりフラットで、より前に長いスイングが大事になってきます。」
日「なるほど。ボールの性質が違うから必然的にフォームも変わってくるわけですね。」
~長くなったのでカット~
日「最後になりますが、レッスンをしていて良かったと思う場面はなんでしょうか。」
瀬「何といってもお客様の笑顔を見た時です。また、上達を実感して頂き『コーチのおかげだよ。』と言ってくださった時がとても嬉しいです。ホントはお客様のチャレンジと努力のおかげなのですけどもね。」
日「ありがとうございます。貴重なお話を聞けてとても有意義でした。また色んなお話を聞かせて頂けると嬉しいです。」
瀬「もちろんです。上手く話せたかわかりませんけど、話をしていてとても楽しかったです。どうもありがとうございました。」
日「ありがとうございました。」
~おわりに~
緊張しましたがとても話しやすくて楽しかったです。日名村さんには感謝しかないです。
本当はもっと突っ込んだ内容も話していましたが、それらをご希望の方はお店に来たり、レッスンを受けたりして聞いてみてくださいね。
※この物語はフィクションです。
                                                    
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