【はじめに】
皆さんはどのようなガット(ストリング)を使ってらっしゃいますか?ナイロン・ポリエステル・ポリエチレン・ナチュラル等色々ありますし、ガットの種類も数えきれないほどたくさんあります。
最近はポリエステルガットの人気がより上がっていて、以前よりも広い年齢層の方が使用されています。その理由として挙げられるのが、SNSやAIの普及です。
このことをよく表しているのが、ご年配の方やあまり経験豊富でない女性プレイヤー等が、「Youtubeの動画を見て人気があるみたいだからポリエステルガットを張りたい」とか、「AIにスピンをかけられるガットは何?と聞いた結果ポリエステルガットを勧められたから張ってみたい」とかを私に対してリクエストされる場面が多くなってきたことです。
5年程前ならこうした場面に遭遇することは極まれでしたが、2026年現在、決して多いとは言えませんがそのようなケースが確実に増えてきました。
このことに対しての評価は避けますが、確実に時代は変わってきているのだと感じさせられます。私自身も急速に進むSNS・AI時代をどう生き抜いていくか常に考えなければなりません。
今回、私はテニスのトッププロ選手達(一部引退した選手も)がどのようなガットを使っているのかを調べてみました。皆さんのお気に入りの選手がどんなガットを使っているか確かめてみてください。
【トッププロ選手の使用ガットデータ】
| 名前 | 国籍 | 最高ランク | メーカー | ガット名 |
| ヤニック・シナー | イタリア | 1 | HEAD |
ホークタッチ 125 ホークタッチ 130 |
| カルロス・アルカラス | スペイン | 1 | Babolat | RPMチーム 130 |
| アレクサンダー・ズベレフ | ドイツ | 2 |
HEAD Babolat |
ホークタッチ 125 タッチVS 130 |
| ノバク・ジョコビッチ | セルビア | 1 |
Babolat Luxilon |
タッチVS 125 アルパワー 125 |
| フェリックス・オジェ・アリアシム | カナダ | 5 | Babolat | RPMラフ 130 |
| ベン・シェルトン | アメリカ | 5 | YONEX |
ポリツアーストライク 125 ポリツアープロ 125 |
| テイラー・フリッツ | アメリカ | 4 |
HEAD Babolat |
ホーク 130 タッチVS 130 |
| アレックス・デ・ミノー | オーストラリア | 6 | Luxilon |
ナチュラルガット 125 4Gラフ 125 |
| ロレンツォ・ムゼッティ | イタリア | 5 | HEAD | リンクスツアー 125 |
| ダニール・メドベージェフ | ロシア | 1 | Tecnifibre | レイザーソフト |
| アンドレイ・ルブレフ | ロシア | 5 | HEAD |
リンクスツアー 125 リンクスツアー 130 |
| フラビオ・コボッリ | イタリア | 13 | signumpro | ファイヤーストーム 130 |
| キャスパー・ルード | ノルウェー | 2 | YONEX |
ポリツアースピン 125 ポリツアープロ 130 |
| カレン・ハチャノフ | ロシア | 8 | Luxilon | アルパワー 125 |
| フランシス・ティアフォー | アメリカ | 10 | YONEX | ポリツアープロ 125 |
| キャメロン・ノリー | イギリス | 8 | Luxilon | アルパワー 125 |
| アルトゥール・フィス | フランス | 14 | Babolat |
RPMブラスト 125 RPMブラスト 130 |
| アーサー・リンデルクネシュ | フランス | 26 | Tecnifibre | レイザーコード 125 |
| トーマス・マルティン・エチェベリー | アルゼンチン | 27 | YONEX |
ポリツアーフォース 125 ポリツアーフォース 130 |
| コレンティン・ムーテ | フランス | 30 | Tecnifibre |
レイザーソフト 125 レイザーソフト 130 |
| ジョアン・フォンセカ | ブラジル | 24 | YONEX | ポリツアーストライク 130 |
| タロン・グリークスプール | オランダ | 21 | Tecnifibre | レイザーコード |
| デニス・シャポバロフ | カナダ | 20 | YONEX | ポリツアーストライク 125 |
| ホルガー・ルーネ | デンマーク | 4 | Babolat | RPMブラスト 125 |
| トマーシュ・マハーチ | チェコ | 20 | YONEX | ポリツアーファイア 125 |
| ロレンツォ・ソネゴ | イタリア | 21 | Luxilon | アルパワー 125 |
| フベルト・フルカチュ | ポーランド | 6 | Solinco | ツアーバイト 125 |
| ライリー・オペルカ | アメリカ | 17 | Tecnifibre |
ブラックコード 124 ブラックコード 128 |
| マルコス・ギロン | アメリカ | 37 | Luxilon | アルパワーラフ 125 |
| ステファノス・チチパス | ギリシャ | 3 | Luxilon | 4G 125 |
| マッテオ・ベレッティーニ | イタリア | 6 | signumpro | ファイヤーストーム 130 |
| ロベルト・バウティスタ・アグ | スペイン | 9 | Luxilon | ビッグバンガーオリジナル 130 |
| ニック・キリオス | オーストラリア | 13 | YONEX | ポリツアープロ 120 |
| スタン・ワウリンカ | スイス | 3 | Babolat | RPMブラスト 130 |
| 錦織圭 | 日本 | 4 |
Wilson Luxilon |
ナチュラルガット 130 エレメント 125 |
| 西岡良仁 | 日本 | 24 |
Babolat YONEX |
タッチVS ポリツアープロ 125 |
| 坂本怜 | 日本 | 152 | YONEX | ポリツアープロ 125 |
| ロジャー・フェデラー | スイス | 1 |
Wilson Luxilon |
ナチュラルガット 130 アルパワーラフ 125 |
| ラファエル・ナダル | スペイン | 1 | Babolat | RPMブラスト 135 |
【人気のガット】
上記の表から人気ガットをまとめてみました。集計方法は縦か横どちらかに張っていたら1ポイント、縦横両方張っていたら2ポイントとし、ポイントが多い順に並べています。
| 順位 | メーカー | ガット名 | ポイント |
| 1 | YONEX | ポリツアープロ | 9 |
| 2 | Babolat | RPMブラスト | 8 |
| 3 | Luxilon | アルパワー | 7 |
| 4 | YONEX | ポリツアーストライク | 5 |
| 5 | Babolat | タッチVS | 4 |
| 5 | HEAD | リンクスツアー | 4 |
| 5 | signumpro | ファイヤーストーム | 4 |
| 5 | Tecnifibre | レイザーコード | 4 |
YONEXのポリツアープロは強いですね!当店においても一番人気のガットです。TOP5にYONEXのガットが2つも入っているのは特筆すべきことでしょう。
また、Luxilonのアルパワーや、BabolatのRPMブラスト等、15年以上前から人気だったガットが今でも変わらず人気であることがわかります。
【全体の考察】
データを見てみると、ポリエステルのガット違いハイブリッドや、同じガットのゲージ(太さ)違いハイブリッドが流行っているようです。スピン量や打球感、反発力を調整するのが狙いなのでしょう。
一昔前はナチュラルとポリエステルのハイブリッドが流行っていました(フェデラーの影響は多分にあると思います)が、現代の選手はポリエステルのハイブリッドを好んでいるようです。ハイブリッドは他の人にはない自分だけのセッティングができますから楽しいですよね。
そして、そもそもの話なのですが、手に入るデータがとても少ないと感じました。これはかなり多くの選手がラケットのメーカーとガットのメーカーを違うものにしているからだと考えます。ラケットのメーカーとストリングのメーカーを同じにしていない限りラケットメーカーの公式ホームページには載りませんので、手に入るデータは限られてしまいます。これだけ多くのガットが世の中にありますから、選手がお気に入りのガットも様々なのでしょう。
そういうわけで、公式ページに載っていない場合は海外のサイト頼りになるのですが、正確性は高いとは言えないでしょう。
グランドスラムのサポートに入っているストリンギングチームなら、誰がどのガットを使っているのかが正確にわかるでしょう。その情報はとても興味深いものですが、もしその情報が世に出たとしたら、色々まずいことが起こるでしょう。誰が流出させたかも調べればバレるでしょうから、そんなことする人いないと思いますけど。もし見つけたら教えてくださいww
YONEXは全豪オープンのストリンギングサポートをしているので、取得したデータを開発に上手く生かしているかも知れませんね。
【おわりに】
今回はテニストッププロ選手の使用ガットを調べてその考察をしてみましたが、いかがでしたでしょうか。正直期待したほどデータが集まらなくて中途半端になってしまった感じは否めませんが、現状や時代の流れをある程度捉えられたのではないかと思います。
この記事を読んだ皆さんに、好きな選手のガットを真似てみましょうと勧める気は全然ないのですが、少しでも面白いと思えて頂けたら幸いです。
【こちらの記事もどうぞ♡】
テニスレッスンについてはこちら
テニスレッスン予定表はこちら
テニス動画分析はこちら
ガット張り替えについてはこちら
最新ブログ記事はこちら
オーダーメイドインソールが気になる方はこちら
