レディーステニスでポピュラーな平行陣。相手に前へ出てこられたらどこへ打っていいかわからない!プレッシャーがかかってすぐミスしてしまう!など色々なお悩みがあると思います。それらを少しでも解消するための考え方を書いていきます。
今回は「ロブを活用しよう編」ということで、ロブで平行陣対策をしていく方法を書いていきます。
レディースダブルスと言えばまずロブなのです!
試合に出始めの方や、中々最初の関門が突破できないという方は、ロブを磨いて活用すればとっても勝ちやすくなると思います。
図1
図1をご覧ください。平行陣と言えばこんな形。
そもそもなぜレディースダブルスにおいてロブが有効なのかを考えていきます。
その理由は主に5つあります。まず第一に多くのレディースプレーヤーはスマッシュやハイボレーが不得意としているからです。第二に、男子ダブルスよりも球威で明らかに劣るので、打たれたとしても繋ぎやすいからです。第三に、スマッシュやハイボレーは風がある、日差しがきつい、プレッシャーがかかるなど色々な条件に影響されやすく、ミスがでやすいからです。第四に、時間が作れるためこちらが平行陣へと移行しやすいからです。第五に、相手がロブを警戒するためにポジションが下がり、沈めやすくなるからです。
そして、どんなロブを上げるかというと「スライスロブ」が圧倒的に使いやすいです。スピンロブは相手を抜ければ一撃必殺なのですが、スピンロブを上げるためにはラケットヘッドをインパクト地点より降ろさないといけないのです。また、当たり前ですがラケットヘッドを降ろすには時間がかかります。
ここで、平行陣だから相手はボレーを打ってくるので低めのボールが来るはずです。また、相手が前に出てきているのでこちらの時間的余裕は少なくなります。以上二つを考慮に入れると、ラケットヘッドを降ろさないといけないスピンロブは低いボールに弱く、早い展開にも弱いので、相手が平行陣の際はリスクが高いと言えます。
一方スライスロブは面を上に向けて合わせるだけで打てるので低いボールや早い展開に強いです。しかもロブボレーへと派生していくこともできます。
もちろんスピンロブを打ってはいけないわけではありません。相手のボレーが浮いているとか、ロブでアプローチしてきたとか・・・・スピンロブが有効な場面はあります。
では、今からはスライスロブを使った色々なパターンを紹介したいと思います。※スライスロブが強いスマッシュで返球されなかった場合を想定します。
図2
図2をご覧ください。センターロブで相手を中央へ寄せておいて・・・④は前へ上がります。
図3
図3をご覧ください。返ってきたボールをストレートやアングル、相手の足元やボディ(顔はダメ)に打ちます。逆をついてセンターもアリです。
図4
図4をご覧ください。次はクロスロブです。④は前に上がります。
図5
図5をご覧ください。返ってきたボールをストレートやアングル、相手の足元やボディ(顔はダメ)に打ちます。逆をついてセンターもアリです。
図6
図6をご覧ください。次はストレートロブで相手をチェンジさせます。④は前へ上がります。
図7