テニスレッスンまとめ2023~フットワーク・ストローク編~

さて、2023年もあとわずかとなってまいりました。皆さんは紅白歌合戦をご覧になりましたか?僕はテレビを見ずにこの記事を書いております。
今年もたくさんレッスンをさせて頂きました。なんと1年で合計706回です!テニスショップがメインであるとはとても思えない数です。皆さん本当にありがとうございました。
今回は今年のレッスンで私が良く使ったフレーズを挙げていきたいと思います。生徒の皆さんは今年のまとめにお役立てください。まだ私のレッスンを受けたことがない方は、「こんなことを考えてレッスンしてるんだな~。」と思って頂き、何かしらのお役に立てれば嬉しいです。長文・乱文ご容赦ください。
【フットワーク編】
・相手が打つ直前にスプリットステップの着地をする。
・打ち終わったらサイドステップで「その状況での標準の位置」へできるだけ戻り、相手が打つ直前にスプリットステップの着地をして構える。
・フォアハンドストロークの逆クロス(インサイドアウト)を打ちたいときは回り込みのフットワーク(シャッフルステップ)を使う。
・スプリットステップやサイドステップ、バックステップや回り込み、距離を微調整する時は踵を少し浮かせる。
・下がる時はつま先を後ろに向けて走る・サイドステップ・バックステップをその時の状況に合わせて使い分ける。
・スピンで打つ場合はつま先をネット方向へ向けた方が身体の回転を出しやすくなる。クローズドスタンスだと身体は回転させにくい。
・オープンスタンスは必ず覚えるべきフットワークであるが、ボールが低くて短いのにわざわざオープンスタンスにする必要はない。セミオープンスタンスやスクエアスタンスの方が前に体重を乗せられる。でも状況によるので色々できるのが大切。
・スライドフットワークやオープンスタンスの練習にはラインタッチが効果的。サービスラインとベースラインの間をダッシュして手でタッチし、切り換えそう。最後の一歩が同じ足(大体は右)ばかりになるので、逆の足でもやってみたい。20秒全力実施して20秒休憩をワンセットとし、3セットすればスタミナもつく。
【ストローク編】
・スピンをかける時はラケットヘッドを降ろしてボールに対して下から上にインパクトし、インパクト時のラケット面は真っすぐ(地面に対して垂直)、肘を肩の高さまでもっていくことが大切。
・スピンで打つ時は身体の回転も大事。身体の回転が不十分だと打点が後ろになり、肘や手首への負担が大きくなり、スピンもかけにくい。
・トッププロがやっているようなフォアハンドストロークを低い位置でフィニッシュするフォロースルーは、肩の外旋と内旋の可動性と筋力が大切。それらがないと手首の回内に頼ってしまい怪我のリスクが上がり、威力も出ない。そもそもスピン量が十分あるのにスピードボールがコート内に収まらないポテンシャルを持っている人は稀であり、ほとんどの人はわざわざフォロースルーを低くする必要はない。低くて短いボールをスピンで打ち込む時なら、ある程度スイングスピードが速い人にとっては必要かもしれない。
・一般女性プレーヤーが両手バックのスピンを打つ場合、テイクバックしながらラケットヘッドを降ろしていく人が大半であるが、このやり方は早く準備ができる反面、二度引きしてしまう可能性もある。二度引きするとせっかく降ろしたラケットヘッドが上がってしまいスライスの当たりになってしまう。ラケットヘッドを降ろしたらもう引かずにタイミングを合わせてボールに向かって振るだけ。
・両手バックは片手のフォアよりも10cmぐらいリーチが短くなる。フォアの時よりもボールに近づき、また腰を落とす必要がある。
・片手バックのスピンは手首の回内と肩の内旋を使ってラケットヘッドを降ろし、ボールに対して下から上にインパクト、インパクト時の面は地面に対して垂直、腕を背中側に大きく引いてフォロースルーする。
・片手バックは両手バックよりも肩甲骨と肩の可動性や筋力の重要性が増す。両手バックは片手バックよりも股関節と体幹の可動性や筋力の重要性が増す。自分が片手か両手どちらに向いているのかの参考にすると良い。
・スピンロブはよりラケットヘッドを降ろして、よりフォロースルーを高くすると良い。スピンロブの練習はスピンが苦手な人の矯正法としても役立つ。
・スライスで打つ時はボールに対してやや上から下にインパクトし、インパクト時のラケットは少し上向き、インパクト後は振り切らずに流すイメージ。
・スライスで打つ時に手首を返さないようにする。ここで言う手首を返すとは片手なら手首の回外、両手なら非利き手の手首回内のこと。手首を返してしまうとスピンの要素が出てしまい、安定感に欠ける。
・スライスで打つ時は手首の動きを抑えて肩甲骨と肩の動きを出していくことが大切。
・スライスはフォロースルーを大きくとって飛ばすのではなく、テイクバックからインパクトまででどれだけ距離を稼げるかが重要である。身体のひねりと肩甲骨を前に出していくことでテイクバックを大きくできる。
・スライスの上達にはスライスの上突きが効果てきめん。手首とグリップの角度を閉じて固定し、肩甲骨と肩でラケットを操作しよう。50回連続でやって腕がしんどくならなければ正しいフォームでできていると言っていい。スライスの上突きはドロップショットやスライスロブ、ボレーの向上にも繋がる。
・スライスロブはやや面を上に向け、打ちたい方向に短くスイングするのがポイント。あまりにも遅い球に対してスライスロブは打ちにくいのでスピンロブを使う方が良い。
・ショートバウンドに近いライジングでスライスを使うとボールの軌道とラケットの軌道が平行に近くなり、当たり所が限られて非常に難しくなる。ライジングの時はスピンで打つ方が安定する。
・ストロークにおいて「フラット」は概して回転量の少ない「スピン」の事を指す。回転量の少ない「スライス」をフラットと呼ぶことは少なくとも上級者はしない。
・十分訓練されてないプレーヤーにとって、腰の高さで打つことが心地良いと感じる。特にソフトテニス出身者は膝から腰の高さで打ちがち。腰の高さで無理に打とうとすると大きく後ろに下がらざるを得なくなる。また速くて跳ねるボールには下がっても対応できない。腰から肩の高さで打つ意識、ボールのバウンドの頂点で打つ意識をしておくとラリーは格段に上達する。ライジング限定でショートラリーをして、徐々に立ち位置を遠くしていく練習も有効である。
【おわりに】
上級者にとってはこんなこと当たり前だよ、ということばかりだったと思いますが、たまには基礎を見直してみるのも大切です。中級者までの方にとっては課題となるような事柄が多かったと思いますので、普段の練習で意識して取り組んでいくとレベルアップに繋がるのではないかと思います。~ネットプレー・サーブ・レシーブ編~も書きますのでお楽しみに。
それでは皆さんよいお年をお迎えください。
                                                      
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