キッズ・ジュニアのフォアハンドを両手で打つことについての考察 2026/3/31 レッスン 【はじめに】 今年も春がやってきました。テニスを始めてみようと思う方や、お子様にテニスを習わせてみようと思う方が少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、初めてテニスを習う時のフォアハンドの持ち方どうなってます?というのを軸に話を進めたいと思います。 【フォアハンドは片手か両手か】 大手のスクール等では、キッズやジュニアの初心者がフォアハンドストロークを打つ時に両手で持たせることをスクールの方針にしているというのがほとんどであると思います。 まずはこの点に関して異議を唱えたいと思います。 何十年も昔ならいざ知らず、今はスポンジボール・レッドボール・オレンジボール・グリーンボール等、お子さんの年齢やクラスに合わせたボールがスクールで用意されており、かつ19インチ・21インチ・23・24・25・26インチ等、お子さんの体格に合わせたラケットが簡単に入手でき、コーチがお子さんにとって適当なラケットを勧められるはずなのです。 そのような状況にあってフォアハンドをわざわざ両手で打たせるなんて全くもってナンセンスだと考えています。 ボレーやスマッシュ・サーブをどうやって打つのかという問題があるし、片手に戻すときにある程度忍耐を迫られます。 ボレーは両手で打てるとしても、スマッシュやサーブは片手じゃないと打てないですよね?スマッシュやサーブをどう指導するつもりなのでしょうか。 実際にこれまでの指導の経験上、平均よりも筋力が低いお子さんでも、適切な大きさのラケットを持てば十分に片手で打てます。最初はやや難しかったとしても、指導を工夫すれば問題なく楽しんで上達できます。 ではなぜフォアハンドを両手で打たせるのでしょうか? 【テニススクールのあり方に疑義を呈する】 お子さんたちにフォアハンドを両手で打たせる理由は明確で、「入会率と継続率がいいから」です。フォアハンドを片手で打てるお子さんでも、両手で打たせた方がさらに打ちやすいのです。それは疑いのない事実です。キッズやジュニアのレッスンって、大体が経験の少ない学生バイトコーチが担当している場合が多いので、能力が低いコーチでも入会率や継続率を高められる両手フォアハンドが好まれるわけです。そしていつまでたってもフォアハンドストロークとバックハンドストロークと正面にラケット面を構えたボレーだけやっているわけです。 一部の能力が高いお子さんは上のクラスのお子さんのプレーを見たりコーチの打ち方を見たりして学んだり、親御さんに教えてもらったり外でプライベートレッスンを受けたりしてどんどん新たな技術を吸収していくでしょう。あるいは片手でフォアを打つことが前提のクラスまで上がることができれば、幅は広がっていくでしょう。 テニススクールは企業であるので、一番儲けやすい方法を選択するのは理にかなっているし理解できるのですが、そのことでお子さんたちの大切な時間や可能性を犠牲にしているというのを心に留めておいて欲しいのです。間違ってもテニスの普及に役立っているとか、お子さんの能力開発に貢献しているとかいう勘違いをしないで頂きたいと思っています。 【両手でフォアハンドストロークを打つ時】 今まで散々攻撃的な書き方をしてきましたが、私もお子さんに両手フォアハンドで指導をするケースはあります。 1つ目のケースはお子さんの筋力が平均よりもかなり低くて、片手で打つのは苦労が伴うだろうと判断した時です。年少~年長さんの場合は両手で打つよう指導することもたまにあります。小学生以上ではまれです。 2つ目のケースは親御さんがお子さんの体格にとって明らかに適切ではないラケットをチョイスした時です。もちろん私は親御さんにラケットのチェンジをお勧めする(丁寧に、嫌な気分がしないように)のですが、無理強いはできません。このケースでは怪我のリスクや技術を適切に習得できない可能性を考慮して、フォアハンドを両手で打つよう指導します。ただ、丁寧に説明をすればほとんどの親御さんはラケットをチェンジしてくださいます。 【両手で打つ時はどっちの手が上?】 さて、フォアハンドストロークを両手で打つ場合、どちらの手が上になっているのでしょうか?恐らくほとんどの方は右利きの場合、右手を上にしているやり方しか見たことがないのではないでしょうか? 右利きのお子さんに「両手でラケットを持って」と言うと、普通は「右手を上」にして持つでしょう。このやり方がフォアハンドストロークを一番簡単に打てます。片手で打つよりもです。でもただそれだけです。 バックハンドストロークを打つ時に右手と左手を持ち替えなければなりません。よってラリーが非常にやりにくいです。ボレー対ボレーなんか不可能です。よって右手上の両手持ちを指導しているスクールではボレー対ボレーはやりません。また、スマッシュやサーブもグリップの上部を持って振らなければならず、相当やりにくくなります。よってスマッシュやサーブもレッスンであまりやりません。フォアハンドを片手で打つクラスまで上がればやるでしょうけどね。しかも片手フォアに変える時にも苦労が伴います。 私は両手フォアの場合、右利きの場合右手を下で持つよう指導するのですが、フォアハンドストロークの時だけ右手上の両手よりもやりにくくなりますが、フォアハンドストローク・バックハンドストロークの切り替えはスムーズだし、ボレー対ボレーもできるし、スマッシュやサーブもやりやすいです。よって幼稚園のお子さんや小学校低学年のお子さんでも全ショット練習します。さらに、片手フォアに移行する時もそれほど苦労なくできます。 【おわりに】 私が言いたいことをまとめると、低年齢であっても適切な道具とノウハウがあれば、片手フォアで最初から指導することができるということです。もし両手フォアにするとしても将来片手フォアで打つ前提のやり方をします。 ですが大手のスクール等では利益が最優先だし能力の低いコーチが多いので、右手上の両手フォアを指導しています。お子さんたちの可能性をより広げようと考えるなら、お子さんたちの将来を大切に想っていると言うのであれば、今までの指導方法を少し見直したらいいのではないかと私は主張します。 今回かなり攻撃的な文章になってしまい、不快な気分になられた方もいらっしゃると思いますが、申し訳ないけれどもこのままで投稿させて頂きます。私ごときがこんな偉そうなことを言ってしまいどうもすみませんでした。 【こちらの記事もどうぞ♡】 テニスレッスンについてはこちら テニスレッスン予定表はこちら テニス動画分析はこちら ガット張り替えについてはこちら 最新ブログ記事はこちら オーダーメイドインソールが気になる方はこちら