レディースダブルスで平行陣を崩したい!~センターに沈めよう編~ 2020/11/29 レッスン 相手がアプローチを打って前へ出てくるとどこへ打っていいかわからない!プレッシャーがかかってミスをしてしまう!このようなお悩みをお持ちの方は多いと思います。それを少しでも解決して勝てるダブルスを目指していきましょう! 今回は「センターに沈めよう編」ということで、センターへの低いボールを起点にいくつかのパターンを紹介していきたいと思います。 まず初めに、なぜセンターに打つのが有効なのかを考えていきましょう。 第一に、相手をセンターに寄せることができるので、サイドを攻めやすくなるからです。また、相手はオープンスペースをカバーしようとするので、逆をついてもう一度センターをつくというパターンも生まれます。 第二に、センターは相手が「お見合い」(お互いに手をださないこと)をしやすいからです。熟練したペアであれば反応が早いですが、相手があまりボレーが得意でなかったり、プレッシャーがかかっていたりすると、お見合いしてくれる確率は高まります。 次に、沈めることの有効性を考えていきましょう。図1をご覧ください。 図1 第一に、相手がネットより低い打点で取った時点で、下の図のようにネットを越すためには下から上の軌道にならざるを得ず、ボールが浮きやすくなり、またスピードも出しにくくなります。 第二に、相手の強打を封じることができるので、相手がもし沈められたボールを一撃で決めようと思ったら、ドロップボレーしか手段がなくなるからです。そうなるとこちらは守りやすくなりますよね。また、強打がないのでこちらのポジションを前にすることができます。そうなると、相手はドロップボレーでも決めづらくなり、プレッシャーがかかります。 それでは、センターに沈めるところからの展開をいくつか考えてみましょう。図2をご覧ください。 図2 図2をご覧ください。④がセンターに低い球で沈めます。①か②どちらがとるにしても、少しセンターに寄ります。沈められたので③と④は一歩前へ行きます。 図3※点線はロブ 図3をご覧ください。④に返球された場合、空いたサイドを狙って打っていきます。もちろん逆をついてもう一度センターもアリです。また、ロブやロブボレーで相手の上を抜いていく展開も良いでしょう。ロブからの展開については「レディースダブルスで平行陣を崩したい~ロブを活用しよう編~」をご覧ください。 図4 図4をご覧ください。④が沈めてくれたボールがやや浮いて③のところやセンターに返球されたら大チャンス!センターとサイド、相手の足元やボディ(顔はダメよ)を狙って決めにかかりましょう。低いボールが来たら低く打ってチャンスを待ちます。 もし相手がネット前に詰めてきたらロブボレーで相手の上を抜いても良いでしょう。 図5※点線はロブ 図5は④がセンターに沈めた球でそのまま前に行くというパターンです。相手のボールが浮いていなければサービスラインより後方で打たされる可能性があるのでやや不利になります。その場合は注意して低くコントロールしてチャンスを待ちましょう。相手がやや前に来ているならばロブボレーが有効です。言い換えれば、相手が低いボール対策として詰めてこられたら、ロブボレーを使えないと相手にハメられてしまうので、相手が平行陣のときに自分も平行陣を敷くという戦術をとるなら必ずロブボレーを習得しましょう。 いかがでしょうか。今回はセンターに沈めるところからの展開を考えていきました。もしセンターに浮いた球を打ってしまうとその時点で終了なので、リスクもあります。ですが、沈められさえすればそこから一気にパターンが広がるので、この記事の内容を頭に入れておいて形式練習をやりこみ、自分なりの得意パターンを構築していきましょう! 「レディースダブルスで平行陣を崩したい!~ロブを活用しよう編~」はこちら テニスレッスンについてはこちら ガット張り替えについてはこちら 最新ブログ記事はこちら 足・膝の痛みをなんとかしたい方はこちら 商品一覧はこちら