レディースダブルス、速いボールは打っちゃダメ?

僕のレッスンに来てくださるお客様は、未就学児から年配の方まで様々なのですが、一般女性の方が圧倒的に多いです。
その中には試合に出ない完全エンジョイ志向の方もいらっしゃいますが、なんらかの草トーナメントや公式戦に出ている競技志向寄りの方も多くいらっしゃいます。
そのような方々は僕のレッスン以外にもスクールやプライベートでテニスを習っています。彼女らはスクールやプライベートレッスンで行っている内容で足りないものを、僕のレッスンに来て頂いて補っているのです。
そこで、僕のお客様が他のコーチ(色々な)から時々言われることがあります。
「ボールは速く打ったらダメ!早く(速く)返ってくるから」
ボールを速く打つと早く(速く)返ってくる確率が高くなるのは概ねその通りなのですが、では遅いボールを打てばOKなのでしょうか?
例えば、こちらが遅いボールを打ったら自分は次の準備をする余裕ができますが、それは相手も同じであることを忘れてはいけません。
また、こちらが遅いボールを打ったからといって相手が遅いボールを返してくれるとは限らないです。当然浮いたボールを打てば速いボールを打たれるでしょう。相手がストロークでしたら、こちらが低くて遅いボールを打ったとしても強打される可能性は十分にあります。
この時点で、「速いボールを打つと早く(速く)返ってくるからダメ」という論理は破綻しているのではないでしょうか?
これは聞いた話なので、コーチがどういう状況でどういう意図をもってそのアドバイスをしたかは詳しくわからないのですが、僕の考えでは消極的だし、戦術性に欠けるアドバイスなのではないかと思うのです。
とは言え、僕は遅いボールを打つなと言っているわけではありません。遅いボールも十分有効打になりえますから。
遅いボールがあれば、速いボールがより活きるし、速いボールを相手に意識させられたら、遅いボールでタイミングを外すことができます。
また、遅いボールでも相手の足元に沈めれば次にチャンスボールがくる確率が上がります。
そもそも、ロブやドロップショットは遅いボールじゃないと成り立ちません。
大切なのは速いボールがダメとか、遅いボールがダメとかいう極端な考えではなく、速いボールをどう使うか、遅いボールをどう使うかだと思うのです。
            
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