【プロフィール】
名前:ノバク・ジョコビッチ
誕生日:1987年5月22日
国籍:セルビア
出身:セルビア・ベオグラード
身長:188cm
体重:77kg
利き手:右
バックハンド:両手
最高ランキング:1位
【生い立ち】
プロスキーヤーで優れたサッカー選手でもある父スルジャンさんと母ディアナさんとの間に産まれました。マルコさんとジョルジュさんという二人の弟がいます。
ノバクは4歳で初めてラケットを握りました、父スルジャンさんはノバクにスキー選手かサッカー選手になって欲しかったようですが、ノバクはすでに幼少期からテニスで優れた才能を見せていました。
しかし彼が3歳の時から旧ユーゴスラビア地域は内戦状態となっていて、セルビア国内にも徐々に緊張が走ります。さらに98年から始まったコソボ紛争によってNATOの軍事介入を招き、セルビア国内は大規模な空爆に見舞われることになりました。ノバク達一家は、空爆を知らせるサイレンが鳴り響くと叔母の家にある地下の防空壕へ避難し、爆撃機が空を切り裂く雑音と空爆による轟音にひたすら耐えることを余儀なくされていましたが、どうしてもテニスがしたいノバク少年は夜の空爆が止み日中になると外に飛び出し、「昨日空爆された場所に今日空爆は来ない」と言って破壊されたコンクリートの上でコーチに練習をつけてもらっていたそうです。
コソボ紛争によって1万人以上の方が亡くなりましたが、その極限の状況の中でもノバク少年はテニスへの情熱を燃やし続けていたのでした。
やがて、才能を認められたノバクは12歳の時にドイツの名門『ニキ・ピリッチテニスアカデミー』への入門を許可され、ドイツへのテニス留学でメキメキと力を伸ばしていったのでした。
【ジュニア時代の成績】
全豪オープンジュニアベスト4
【グランドスラムの成績】
全豪オープン 優勝(8回)
全仏オープン 優勝(1回)
ウィンブルドン 優勝(5回)
全米オープン優勝 (3回)
【オリンピックの成績】
北京オリンピック シングルス 銅メダル
【テニスに関して】
テニス史上最高のストロークとフットワークをもつ1人であると思います。クロスラリーはまるでマシーンであるかのごとく正確に相手コートの深い所へ返し、そこからごく自然にダウンザラインへと流れるように打つことができます。また、相手に大きく走らされても股関節の稼働域を最大限につかって大きなステップで踏ん張り、あるいはスライドしながらバランスよく返球し、時にはカウンターで逆襲することもあります。
そして、しばしば現役最高のリターナーと呼ばれ、相手のファーストサーブはコンパクトなテイクバックでブロックして返球し、容易にフリーポイントを与えません。セカンドサーブに至っては誰のサーブでも叩いていける技術をもっており、サーバーにかかるプレッシャーは相当なものです。
サーブは少しスピードを落とし気味にして確率とコースを重視しています。サーブでポイントをとるのはもちろんですが、いかに良い形でストローク戦にもっていくかということが念頭におかれているのだと思います。
タッチ系のショットもそつなくこなし、ネットへ出ていくタイミングも基本をきっちり押さえているという印象です。効果的にネットプレーを戦略に織り交ぜていると思います。ドロップボレーやドロップショットの精度も年々あがっています。
さらに、スタミナの豊富さとリカバリーの早さも人間離れしていると思います。それはもともとの身体の丈夫さにプラスして徹底した食事管理やコンディショニング、トレーニングに裏打ちされているものだと思います。特に食事管理に関しては相当練られていて、徹底したグルテンフリーをはじめ、口にするものすべてにこだわってオーガニック系の食材をチョイスし、健康的な肉体を常に保つよう努めています。
そして、メンタルのタフさがものすごいです。特に逆境に立った時(ブレークポイントを握られた、審判から警告を受けた、観客からブーイングされたなど)の集中力は他の選手を圧倒しています。ピンチになればなるほどエネルギーが湧いてくるので、対戦相手としては驚異ですね。これほどまでに精神的にタフでいられるのはジョコビッチ選手が育ってきた環境にも関係があるのかなと思います。
【人物に関して】
ジョコビッチ選手の人柄は、「Funny」とか「unique」という形容がぴったりだと思います。一時期はモノマネやカラオケ動画を配信したりして、話題を呼んでいました。そして最もファンサービス旺盛なテニス選手の1人であると思います。積極的に大会を盛り上げるよう、観客と一緒にウェーブを作ったり、ボールボーイやボールガール達と一緒にランニングしたりなど精力的に活動しています。SNSの更新もマメに行っており、ファンとしてはとっても有りがたい存在です。このような選手がもっと増えていけば嬉しいですね。
【まとめ】
肘の怪我を乗り越え全盛期の力を取り戻したジョコビッチ選手、今後もまた彼がツアーをしていく時代が続くのか、それとも若手が彼を攻略するのか、要注目ですね!
【参考・引用】
ATP公式サイト
『ジョコビッチの生まれ変わる食事』ノバク・ジョコビッチ著 タカ大丸翻訳 2015/3/21
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