なぜ錦織圭選手はサーブのモーションを変えたのか？【翻訳記事】 2021/3/12 テニス観戦記 錦織圭選手は4度ATPツアーファイナルズに出場し、12個のツアータイトルを獲得し、ATPランキング4位にまで登りつめました。しかし31歳で、日本人のスターである錦織選手はまだ技術を向上させようとしています。 2021年3月4日、アレックス・デ・ミノーを倒してロッテルダムの準々決勝に進んだ後、錦織選手はサーブのモーションを修正していることを認めました。 錦織選手「僕は2019年の10月に肘の手術を受けた後と、2020年の12月にサーブのモーションを変更しました。」 錦織選手「僕はマックス・ミルニーとマイケル・チャンと、日本人のコーチとともに活動しています。僕は肩の負担を抑えたいのと、もっとパワーを出したいという理由でサーブを見直そうとしていました。2020年に肩を痛めてしまいましたからね。」 錦織選手「まだ100％じゃないけど、改善の途上にあると思います。今日と昨日の試合でいいサーブを打てていたので、自分のサーブに満足しています。」 錦織選手のサーブは第7シードであるフェリックス・オジェ-アリアシムに特に有効でした。第2セットでは、身体的に問題のあったオジェ-アリアシム（股関節周りを痛めていた模様）にサービスゲームをブレイクされることはありませんでした。錦織選手はオジェ-アリアシムとの対戦で、ファーストサーブが入った時に85％の確率でポイントを取得しました。 錦織選手の洗練されたサーブモーションは肩への負担を減らすことを意図しています。過去には、ボールをヒットする前に前腕部でラケットを後方にヘッドダウンしていました。そのためストリングスがコートと平行に近くなっていました。彼がそのことに取り組んでいるかは100％確信があるわけではないですが、彼はフォームの変更を進めることをコーチに話したのです。 錦織選手「たくさん怪我をしてきたので、時間があり、チャンスがあるならまだ何かを変える必要があると感じています。もちろん簡単ではないし、時間がかかることです。まだそこまでたどり着いていません。でも自分の身体のために、良くなることは何でもするつもりです。」 錦織選手は準決勝という場所でボルナ・チョリッチ選手と対戦します。ドローの上半分にはシード選手が残っておらず、2019年のブリスベンでの優勝以来のツアー決勝進出の機会を与えるでしょう。※準決勝でチョリッチに6-7(2) 6-7(4)で敗退。 錦織選手「僕はたいていドローを見ません。だからだいたい次に誰と対戦するか知らないのです。ダニール（メドベデフ、2回戦で敗退しています）はこのトーナメントで最もホットな選手だし、ステファノス（チチパス）もそうだと思います。この二人とアンドレイ・ルブレフは（他の選手と）少し違うと思いますが、それでもトップ100の選手は誰でもトップ10の選手を倒せると思います。トップ50とトップ10には若干差があるでしょうが、でもやはり誰もが誰でも倒せると思うのです。ますますタフになっていくでしょう。」 今のところ、彼は上手くプレーできて満足しています。かつての世界4位はテニスにおける最高の若い才能の2人であるオジェ-アリアシムとデ・ミノーに対して強い印象を与えていました。 錦織選手「僕は怪我で本当にタフな時間を過ごしてきて、このタフなトーナメントで準々決勝にいれて嬉しいです。ただ前進して次の試合に備えるのみです。」 【感想】 錦織選手はサーブのフォームを色々試行錯誤して変えています。コーチとしても錦織選手の弱点と言えばサーブだから、腕の見せ所ということで修正したくなるのでしょう。 僭越ながら私の印象では、錦織選手は根本的に肩や肩甲骨周り、体幹などの可動性や筋力に問題があるのではないかと思っています。これまでいくつもサーブのフォームを変更しているのを見てきていますがずっとその印象は変わりません。身体ができていないのに、仕上がった身体を前提としたフォームに修正するのは逆に怪我を生むのではないかと思っています。本来使うべきではない筋肉を代償として使うからです。しかもフォーム修正をする前の方がサーブスピードが速くて、一番速い時は200km/h代後半を出していた時もあったのですよ。 もちろん錦織選手は可動性や筋力を上げるトレーニングを継続して行っているでしょう。また実際に錦織選手に会って身体の機能を確かめたわけでもありません。だから私の意見は完全に的外れである可能性があるし、そもそもお前なんかに言われたかねぇよ！ってところだと思います。 でも、私の意見としては、もし錦織選手のサーブのパワーを上げて、怪我を少なくしようとするならば、フォームの修正よりも、体幹や肩、肩甲骨周りの機能を上げることに特化するべきであると考えます。その上でもし身体の準備が整い、必要であるならばフォーム修正に取り組むでしょう。 ★引用サイト★ https://www.atptour.com/en/news/nishikori-rotterdam-2021-serve-feature テニスレッスンについてはこちら ガット張り替えについてはこちら 最新ブログ記事はこちら オーダーメイドインソールが気になる方はこちら 商品一覧はこちら